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コンサルを辞めた後のキャリア5パターン — 年収と満足度のリアル

コンサルからの転職10分で読める
Kay
KayBig4出身のAI・ITコンサルタント
コンサルを辞めた後のキャリア5パターン — 年収と満足度のリアル
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目次

コンサルを辞めた後、みんなどこへ行くのか

Big4コンサルファームを辞めた同僚たちは、今どこで何をしているのか。

僕自身はフリーランスを選んだが、周囲を見渡すと実にさまざまだ。事業会社の経営企画に行った人、スタートアップのCOOになった人、PEファンド(未上場企業に投資するファンド)に転じた人。全員がコンサル出身で、全員が違う道を歩んでいる。

コンサルを辞めたいと思った瞬間にも書いたが、「辞めた後にどうするか」の選択肢を持っているかどうかで、決断の質は大きく変わる。この記事では、コンサル出身者の代表的な5つのキャリアパターンを、年収レンジと満足度のリアルとともに紹介する。

40代コンサルのキャリア選択肢も読むと理解が深まるだろう。

パターン1:事業会社の経営企画・DX推進

事業会社の経営企画・DX推進部門で働くイメージ

コンサル出身者の転職先として最も多いのが、事業会社の経営企画部やDX推進室だ。僕の元同僚の約半数がこのルートを選んでいる。

年収レンジ

  • 転職直後:700万〜1,000万円
  • 3年後:900万〜1,300万円(部長クラスで1,500万円超も)

コンサル時代と比べて年収が下がるケースが多い。ただし、残業時間が月20〜30時間に減るため、時給換算では上がることも珍しくない。

メリット・デメリット

メリット:自分の提案を最後まで実行できる。ワークライフバランスが改善する。社内での影響力を長期的に積み上げられる。
デメリット:意思決定のスピードが遅い。社内政治に巻き込まれる。「コンサル出身」という看板が2〜3年で消える。

向いてる人

「提案して終わり」ではなく、自分の手で事業を動かしたい人。コンサル時代に「クライアントの立場だったらこうするのに」と思っていた人は、このルートで満足度が高い傾向がある。

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パターン2:ベンチャー・スタートアップのCxO

スタートアップのCxOとして経営に携わるイメージ

シリーズA〜Bのスタートアップに、COO(最高執行責任者)やCSO(最高戦略責任者)として参画するパターン。僕の元同僚で3人がこのルートを選んだ。

年収レンジ

  • 転職直後:600万〜900万円(+ストックオプション)
  • IPO(株式上場)成功時:SO行使で数千万〜数億円の可能性

キャッシュの年収だけ見ると、コンサル時代より下がるのが普通だ。ただし、SOが当たれば一気に逆転する。もちろん、当たらないリスクも大きい。

メリット・デメリット

メリット:経営の意思決定に直接関与できる。成長企業のスピード感を体験できる。成功すれば大きなリターン。
デメリット:年収が下がる。組織が未整備で「何でも屋」になりがち。会社が潰れるリスクがある。

向いてる人

「自分で組織を作りたい」「経営者になりたい」という志向が明確な人。コンサル時代にクライアントの経営課題を見て「自分がやりたい」と感じていた人に向いている。ただし、整った環境で働きたい人には向かない。

パターン3:PEファンド・VC

PEファンドやVCで投資業務に携わるイメージ

PEファンド(プライベートエクイティ)やVC(ベンチャーキャピタル)に転じるパターン。狭き門だが、コンサル出身者の中でも特に優秀な層が目指す。

年収レンジ

  • アソシエイト:800万〜1,200万円
  • VP(ヴァイスプレジデント):1,500万〜2,500万円
  • キャリーつき:年収とは別に、ファンドのリターンに応じた成功報酬

コンサルの中でも戦略ファーム出身者が多い印象だが、ITコンサル出身でテクノロジーDD(デューデリジェンス)ができる人材の需要も増えている。

メリット・デメリット

メリット:年収水準が高い。投資という上流の意思決定に関われる。経営者との距離が近い。
デメリット:採用枠が極めて少ない。激務はコンサル以上の場合もある。投資先が失敗すると精神的にきつい。

向いてる人

財務モデリングやバリュエーション(企業価値評価)に強い人。数字に対する感度が高く、「投資する側」に回りたいという明確な意志がある人。コンサルで3〜5年のDD経験があると選考で有利になる。

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パターン4:フリーランス — 僕が選んだ道

フリーランスとして独立し自分の名前で勝負するイメージ

僕自身が選んだパターンだ。Big4を辞めてフリーランスのITコンサルタントとして独立した。

年収レンジ

  • 月額単価:80万〜150万円が相場
  • 年収換算:960万〜1,800万円(稼働率による)

僕は現在、月額100万円台の案件をメインに活動している。コンサルファーム時代の退職時年収が約1,000万円だったので、手取りベースでは上回っている。ただし、社会保険や福利厚生は自己負担になるため、単純比較はできない。

メリット・デメリット

メリット:自分の名前で勝負できる。案件を選べる。時間と場所の自由度が高い。スキル次第で年収の天井がない。
デメリット:営業も経理も自分でやる。案件が途切れるリスク。孤独。社会的信用が下がる(ローン審査など)。

向いてる人

「会社の看板を捨てて、自分の実力を試したい」という動機がはっきりしている人。僕はまさにこれだった。IT業界で約12年、メガベンチャー、事業会社、Big4と4社を経験してきて、ずっと「○○社のKay」だった。一度、自分の名前だけで勝負してみたかった。

独立1年目のリアルはフリーランスになった1年目の全記録に詳しく書いた。結論から言えば、「意外となんとかなる」。

パターン5:起業

自分の事業を立ち上げて起業するイメージ

コンサル出身者が自ら事業を興すパターン。フリーランスとの違いは、「自分が働く」のではなく「仕組みを作って事業を回す」点にある。

年収レンジ

  • 創業1〜2年目:0〜500万円(赤字の場合も)
  • 軌道に乗った後:1,000万〜青天井

最もハイリスク・ハイリターンな選択肢だ。僕の元同僚で起業した2人のうち、1人はSaaS事業で年商2億円を超え、もう1人は2年で事業を畳んで事業会社に転職した。

メリット・デメリット

メリット:自分のビジョンで事業を作れる。成功すれば最も大きなリターン。「オーナー」としての裁量がある。
デメリット:収入ゼロのリスク。資金調達、採用、法務など全方位のスキルが必要。精神的プレッシャーが大きい。

向いてる人

「解決したい課題」が明確にある人。コンサル時代に「この業界のこの問題は、自分なら解決できる」と感じた経験がある人は、起業に向いている。逆に、「なんとなく起業したい」だけだと、コンサルのスキルが活きる前に資金が尽きる。

5パターンの比較 — 年収と満足度の現実

1年収を最優先するなら → PEファンド or フリーランス(月額100万円超)
2ワークライフバランス重視なら → 事業会社の経営企画
3経営に関わりたいなら → スタートアップCxO or 起業
4自分の実力を試したいなら → フリーランス or 起業
5まず市場価値を知りたいなら → 転職エージェントに相談

詳しくはコンサルからスタートアップへの転職で解説している。

僕が周囲を見てきた中で、最も「満足度が高い」と感じるのは、年収の高さではなく「自分の意志で選んだかどうか」だ。事業会社に行った人でも、明確な理由があって選んだ人は満足している。逆に、「なんとなくコンサルがきつくて」辞めた人は、どのパターンでも不満を抱えている傾向がある。コンサルの昇進に落ちたときの選択肢や、Big4に全落ちした後の戦略も、キャリアの岐路にいる人には参考になるだろう。

まずは自分の選択肢を知ることから

コンサルを辞めた後のキャリアは、5つのパターンに大別できる。どれが正解かは人によって違う。

大事なのは、「自分にはどの選択肢があるのか」を把握した上で決断することだ。僕も在職中に転職エージェントに登録して市場価値を確認し、その上でフリーランスを選んだ。コンサル出身者向け転職エージェント5選も参考にしてほしい。

JACリクルートメントのようなハイクラス特化のエージェントなら、コンサル出身者のキャリアを正しく理解した上で、事業会社・ファンド・ベンチャーなど幅広い選択肢を提示してくれる。転職するかどうかは別として、自分の現在地を知るために一度相談してみる価値はある。

選択肢を知ること。それが、後悔しないキャリア選択の第一歩だ。

フリーランスの道に興味がある人はフリーコンサル向けエージェント比較で具体的なエージェントの選び方を、年収面が気になる人はポストコンサルの年収リアルデータを読んでほしい。専門領域別の独立戦略は戦略コンサル出身フリーランスの単価相場と案件の獲り方(戦略系出身者向け)とSAP・DXフリーランスの単価相場(IT系出身者向け)に詳しい。

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Kay

Kay

IT業界12年Big4コンサル出身日英バイリンガル

新卒でメガベンチャーに入社後、ITベンチャー、事業会社のシステム部門を経て、Big4コンサルファームでITコンサルタントとしてチームリーダーを務める。その後フリーランスとして独立し、現在はAI活用コンサルティング・ITコンサルティングを中心に活動。日英バイリンガル。