戦略コンサル出身フリーランスの単価相場と案件の獲り方|月200万円超を実現する方法
目次
「戦略コンサルを辞めて独立したら、いくら稼げるのか?」
戦略系ファームに在籍している人が、独立を考え始めたときに最初に持つ疑問だ。検索しても、出てくるのは抽象的な話か、エージェントの宣伝記事ばかり。具体的な単価感や、案件の取り方のリアルな情報がほとんどない。
僕自身はBig4のITコンサル出身で、戦略系ファーム出身ではない。だからこそ、戦略系出身フリーランスを「外から観察してきた」立場として、客観的に書ける部分がある。Big4時代の同僚で戦略チームに所属していた人、独立してから関わった戦略系出身のフリーランスたち。彼らから見聞きしてきた話と、業界の公開情報を統合して、戦略コンサル出身者がフリーランスとして月150〜250万円の案件を獲るための現実的な道筋をまとめる。
なお、ITコンサル系のフリーランス独立についてはSAP・DXフリーランスの単価相場と月150万案件の獲り方で別途書いている。フリーランスコンサル全般の単価相場はフリーランスITコンサルの単価相場と年収に詳しい。本記事は戦略系出身者に絞った深掘りだ。
戦略コンサル出身者がフリーランスになる流れが加速している
戦略系ファームを辞めて事業会社や独立に進む流れは、ここ数年で明らかに加速している。背景にはいくつかの構造的な要因がある。
大企業のコンサル予算が外部化している
ファームを通じた大型コンサルティング案件は、以前は「年間契約・チーム単位」が主流だった。しかし2020年代に入ってから、「特定領域の専門家を月単位で借りる」形態が急増している。大企業の経営企画部門が、ファーム出身のフリーランスを直接雇用する事例が増えてきた。
理由はシンプルで、ファーム経由よりコストが安く、継続的な関係を築きやすいからだ。月単価200万円のフリーランスを6ヶ月使っても1,200万円。同じ仕事をファームに発注すれば3,000万円超になる。発注側のメリットが大きい。
戦略系の人材市場が逼迫している
McKinsey、BCG、Bainといった戦略ファームの新卒/中途採用は依然として狭き門で、戦略系経験者の絶対数が不足している。事業会社側はその希少性に高単価を払う準備ができている。
僕の独立後の感覚として、「戦略系出身ですか?」と聞かれることが何度かあった。クライアント側が明確に戦略系出身者を求めている証拠だ。
AI・DX時代の経営アジェンダが複雑化している
生成AI導入、ESG対応、サプライチェーン再構築、データ活用の経営戦略への組み込み——どれも戦略系出身者の知見が活きる領域だ。技術的な詳細は別の人材に任せて、経営層と戦略レイヤーで議論できる人材は引き続き需要が高い。
戦略コンサル出身フリーランスの月単価相場【2026年版】
ここからが本題。戦略系出身者の月単価は、出身ファームと経験年数で大きく変わる。
出身ファーム別の月単価レンジ
| 出身ファーム | 月単価レンジ | コメント |
|---|---|---|
| McKinsey / BCG / Bain | 200〜300万円 | 案件の単価上限が突き抜けて高い。M&A・PEファンド系も多い |
| Big4戦略部門(Strategy&、Monitor Deloitte等) | 170〜250万円 | 戦略×実装の両方ができる人材として高単価 |
| ローランドベルガー、A.T. Kearney | 170〜220万円 | グローバル案件の経験で上振れ |
| 国内系戦略ファーム(Dream Incubator、シグマクシス等) | 150〜200万円 | 国内特化案件で安定 |
| ベイカレント戦略部門 | 140〜200万円 | 急成長中、案件数が豊富 |
これらは僕が業界の人脈経由で聞いた数字と、Strategy Consultant Bank等の公開情報を統合したものだ。実際にはスキルや交渉力で上下するので、あくまで目安として捉えてほしい。
経験年数別の単価目安
| 経験年数 | ポジション相当 | 月単価目安 |
|---|---|---|
| 3〜5年 | アソシエイト〜シニアアソシエイト | 130〜180万円 |
| 5〜8年 | コンサルタント〜マネージャー | 170〜230万円 |
| 8〜12年 | シニアマネージャー | 200〜280万円 |
| 12年以上 | プリンシパル/パートナー級 | 250〜400万円+ |
「12年以上で月400万円超」と聞くと現実離れして聞こえるかもしれないが、これは「戦略系ファームで十分な実績を積んだ人が、フリーランスとしてM&A案件や大企業の経営アドバイザリーを請ける」ケースの上限だ。実際に月250万円を超える案件を取れているフリーランスを、僕は何人か知っている。
戦略系フリーランスが扱う案件のタイプ
戦略系出身者がフリーランスとして請ける案件は、ITコンサル系とは性質が違う。主な6タイプを整理する。
タイプ1: 中期経営計画策定支援
最も典型的な案件。3〜5年の中期計画を策定するクライアント企業を、フリーランスとして週2〜3日サポートする。期間は3〜6ヶ月、月単価180〜250万円が相場だ。
タイプ2: M&A支援(買収検討、PMI)
買収候補のデューデリジェンス、PMI(Post Merger Integration)の戦略支援など。案件単価は最も高く、月250万円超も珍しくない。期間は3ヶ月〜1年。
タイプ3: 事業ポートフォリオ再編
複数事業を持つ大企業の事業ポートフォリオ最適化。撤退判断、注力領域の選定、リソース再配分。経営レベルの判断に直接関わるため単価が高い(月200万円以上)。
タイプ4: 新規事業企画・新規事業推進
事業会社のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)や新規事業部門のアドバイザリー。月150〜220万円。
タイプ5: DX戦略策定(上流のみ)
企業のDX戦略を上流から設計する案件。実装は別チームに任せ、戦略レイヤーに集中する形。月170〜220万円。
タイプ6: IR/CFO支援、株主対応
上場企業のIR戦略、株主総会対応、投資家向け資料作成のアドバイザリー。財務系の戦略経験者向けで、月180〜250万円。
Strategy Consultant Bank が戦略系出身者の最有力エージェントである理由
戦略系出身者がフリーランスとして案件を取るとき、最も適切なエージェントがStrategy Consultant Bank(以下、SCB)だ。理由を順に整理する。
理由1: 戦略系ファーム出身者のためだけに設計されている
多くのフリーランスエージェントは「ITコンサル」「PMO」を主力にしており、戦略系案件は全体の1〜2割程度しかない。SCBは逆だ。戦略案件が主力で、運営元の株式会社Groovement自体が戦略系ファーム出身者によって設立されている。
クライアント側との交渉でも「戦略系出身者ならではの需要」を理解した上で進められる。エージェント担当者が「あなたのMcKinsey/BCG時代の経験はこういう案件で評価される」と具体的に話せるのは、SCBの大きな強みだ。
理由2: 月150〜200万円の上流案件が中心
SCBが扱う案件の単価レンジは公開情報で月140〜220万円。これは業界内でも最高クラスだ。「PMOで月100万円から始めましょう」ではなく、最初から「月170万円の中期経営計画策定案件」を提示してもらえる確率が高い。
戦略系出身者にとって「最初の案件単価」は今後のキャリアの基準値になる。低単価でスタートすると、その後も低単価レンジから抜け出しにくくなる。SCBのように高単価レンジから入れるエージェントを最初に選ぶことの戦略的価値は大きい。
理由3: 50%稼働対応という独自オプション
SCBの最大の差別化ポイントが「50%稼働でも案件紹介可能」という点だ。他のフリーランスエージェントの多くはフル稼働(週5日)前提だが、SCBは50%稼働でも月単価180万円クラスの案件を扱う。
これが戦略的に重要な理由は3つある:
理由4: マッチング精度の高さ
SCBの公開情報では、登録コンサルの約85%が収入アップを実現しており、クライアント側の継続率も90%以上と高い。これは「ファーム出身者による丁寧なマッチング」と「ファーム経由で得た独自の案件ルート」によるものだ。
エージェント選びで「単価」と並んで重要なのがマッチング精度だ。低単価案件を10件紹介されるより、高単価案件を3件きちんと紹介されるほうが、フリーランスとしての時間効率が圧倒的に高い。
理由5: 担当者の継続フォロー
SCBは案件参画後も担当者が月2回の定期チェックを実施するという。「案件を紹介して終わり」ではなく、「フリーランスのキャリア全体を見る」スタンスだ。フリーランスにとって、エージェントは案件供給だけでなく「相談相手」としての価値もある。
戦略系出身者の独立を観察してきた3つのケース
僕自身は戦略系出身ではないが、Big4時代やフリーランスになってから、戦略系出身者の独立を間近で何件も見てきた。代表的な3パターンを紹介する。
ケース1: Big4戦略部門出身、月220万円で安定(30代後半)
Big4の戦略部門で6年経験を積んだ知人。マネージャーになる直前に独立を選んだ。
独立後、最初の3ヶ月は知人紹介で月170万円の中期経営計画策定案件。その後エージェント経由で月200万円超の案件を継続的に獲得。3年目の現在は月220万円前後で安定している。
成功要因は「専門領域の絞り込み」だった。Big4時代に手がけた小売業向け戦略案件の経験を強みに、「小売・流通業界に特化した戦略コンサルタント」というポジションを取った。これにより指名案件の割合が増え、低単価案件を断れる立場になった。
ケース2: 戦略系ファーム出身、50%稼働で副業と両立(40代前半)
戦略系ファームでマネージャーまで経験した後、独立。家族の事情でフル稼働ができないため、最初から「週3日稼働」を条件に案件を探した。
エージェント経由で月180万円・週3日稼働の中期経営計画策定案件を獲得。残りの2日でスタートアップのCSO(Chief Strategy Officer)として顧問契約を結び、月50万円の追加収入。合計月230万円を週5日稼働で達成している。
「50%稼働でも生活できる」のは戦略系出身者の特権だと本人は言っていた。ITコンサル出身者では同じ単価レンジを取るのが難しい。
ケース3: 戦略系出身、案件途切れて苦戦(30代前半)
戦略系ファームに3年だけ在籍してから独立。経験年数が短く、エージェントに登録しても「あなたの経歴では月150万円台が現実的」と言われた。本人は「戦略系出身なら月200万円のはず」というイメージを持っていたため、低単価案件を受けたがらず、結果として案件が決まらない期間が長引いた。
独立1年目の年間売上は約800万円。独立前の会社員時代より下がってしまった。
このケースの教訓は「戦略系出身という看板だけでは月単価は決まらない」ということ。経験年数、専門領域、エージェント選び、案件選びの戦略——これらの組み合わせで現実の単価が決まる。
戦略系出身フリーランスのリスク3つ
戦略系出身フリーランスには高単価という魅力がある一方、固有のリスクもある。独立前に必ず理解しておくべき3つを書く。
リスク1: 戦略案件の景気変動
戦略案件は景気変動の影響を最も強く受ける。景気後退時には、大企業の経営判断として「戦略コンサル予算の削減」が真っ先に検討される。実装系(PMO、システム導入)の案件と比べて、戦略案件は「不要不急」と見なされやすい。
リーマンショック時、MBB(McKinsey/BCG/Bain)出身の独立フリーランスでも案件が半年以上途切れた人がいたと聞く。戦略系一本で食べていくのは、好況期は最高だが不況期はリスクが高い。
リスク2: 専門領域なしで詰むパターン
「戦略系全般できます」では単価が頭打ちになる。案件が指名で来るレベルになるには、業界×機能×経験の3軸で専門領域を絞り込む必要がある。
例:
- 「製薬業界の事業ポートフォリオ再編が専門」
- 「金融機関のM&A・PMI支援が専門」
- 「製造業の海外進出戦略が専門」
これができていないと、エージェントから紹介される案件は「とりあえず戦略系の案件」になり、単価が上がらない。
リスク3: 知識のメンテナンスコスト
戦略コンサルの仕事は「業界トレンドの最新性」が前提だ。フリーランスになると、ファーム時代のような社内ナレッジへのアクセスがなくなる。最新の業界レポート、競合動向、規制変更——これらを自分で常にキャッチアップし続ける必要がある。
これを怠ると、3年もすれば「過去の経験を切り売りしているだけの人」になる。クライアントは敏感にそれを察知する。
戦略系出身者が独立前にやるべき5つのこと
独立を成功させるための準備リストを書く。
1. 専門領域を3つに絞り込む
「業界×機能×経験」の3軸で、自分の専門領域を3つまでに絞り込む。これは独立前から始めて、独立後も継続する作業だ。スキルシートの差別化、エージェントへの説明、クライアントへのアピール、すべての起点になる。
2. 元クライアントとの関係を整理する
独立後の最初の案件は、ファーム時代のクライアントから来ることが多い。退職時に丁寧な挨拶をして、独立後も連絡を取り続ける関係を作っておく。これだけで最初の半年の案件パイプラインが格段に楽になる。
3. 生活防衛資金を確保する
最低6ヶ月、理想は12ヶ月分の生活費を貯めておく。戦略系出身者は単価が高いが、案件と案件の間の空白は他のフリーランスと同じく発生する。資金の余裕がないと、低単価案件を焦って受けることになる。
4. エージェント2〜3社に事前登録する
独立前にStrategy Consultant Bankを含む2〜3社のエージェントに登録し、面談を受けておく。「自分のスキルでどんな案件が、いくらで紹介されるか」を具体的に把握することで、独立後の収入シナリオが見える。
5. 法人化のタイミングを計画する
戦略系出身フリーランスは年間売上1,500万円超になることが多く、法人化の検討が早い段階で必要になる。消費税の免税期間(最大2年)を最大化するには、独立直後ではなく1〜2年目に法人化するのが定石だ。
エージェント比較:戦略系フリーランスのための最適な組み合わせ
戦略系出身者がエージェントを選ぶときの実用的な比較表を示す。
| エージェント | 戦略案件比率 | 月単価レンジ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Strategy Consultant Bank | 非常に高い | 140〜220万円 | 戦略系特化、50%稼働OK、ファーム出身者運営 |
| フリーコンサルタント.jp | 中 | 120〜200万円 | 案件数が豊富、IT寄りも多い |
| ハイパフォーマーコンサル | 高 | 150〜250万円 | 高単価特化、案件数は限定的 |
| IT Consultant Bank | 低 | 120〜160万円 | IT/SAP特化、戦略系出身者でもDX案件で活用可 |
推奨される組み合わせ
戦略系出身者の場合、以下の2社登録を推奨する:
- Strategy Consultant Bank: 戦略案件の主力エージェント
- フリーコンサルタント.jp または ハイパフォーマーコンサル: 案件数の幅をカバー
この2社あれば、戦略案件の選択肢を最大化しつつ、エージェント間の単価比較も可能になる。詳細な比較はフリーランスコンサル向けエージェント7社比較も参考にしてほしい。
3ヶ月アクションプラン
戦略系ファーム在籍者が、独立に向けて動くための3ヶ月プランを書く。
月1: 自己分析とエージェント登録
- 専門領域を3軸(業界×機能×経験)で言語化する
- 直近5年の主要プロジェクトを10件リストアップし、具体的な成果を数字で書く
- Strategy Consultant Bankを含む2〜3社のエージェントに登録する
- 全社の面談を受ける。担当者から「あなたの経歴でこの単価レンジ・この種類の案件が紹介できる」と具体的に聞く
月2: 市場検証と資金計画
- 紹介された案件を比較し、自分の現実的な月単価レンジを把握する
- 生活防衛資金を確認(最低6ヶ月、理想12ヶ月分)
- ファーム時代のクライアント・元同僚にコンタクトを取り、「独立を考えている」と伝える
- 法人化のタイミングを税理士と相談する
月3: 退職交渉と独立準備
- 退職の意思表示と引き継ぎ計画
- 元クライアント・同僚への正式な挨拶(最低15人)
- 開業届と青色申告承認申請書のテンプレを準備
- 退職翌日にエージェントへ「即時稼働可」の連絡
まとめ:戦略系出身者の独立は「準備の質」で決まる
戦略コンサル出身者のフリーランス独立は、ITコンサル系と比べて単価が高く、選択肢も多い。月150〜250万円のレンジで案件を取れるのは、戦略系出身者の大きな特権だ。
ただし、その特権を享受するには、エージェント選びと専門領域の絞り込みが必須になる。「戦略系出身」というブランドだけでは、月単価は決まらない。
僕自身はBig4のITコンサル出身で、戦略系ではない。だからこそ、戦略系出身者の独立を客観的に見られる立場として書いてきた。独立した知人たちを見ていて感じるのは、最初の3ヶ月の意思決定がその後の3年を決めるということだ。
特にエージェント選びは、最初の判断を間違えると取り返しがつかない。低単価案件からスタートしてしまうと、その後単価を上げるのに苦労する。戦略系出身者であれば、最初から戦略案件特化のエージェントを使うべきだ。
まずはStrategy Consultant Bankに登録して、自分の市場価値を確認するところから始めてほしい。面談だけでも価値がある。「自分の経歴でいくらの案件が、どんな種類で紹介されるのか」を知ることが、独立判断の最も確実な情報源になる。
戦略系フリーランスとしての独立を考えている人向けに、以下の関連記事も参考にしてほしい。
この記事が参考になったら応援お願いします
にほんブログ村 転職キャリアブログへコンサルからの次の一歩を考えている方へ
あなたの次の一歩は?
Kay
IT業界12年Big4コンサル出身日英バイリンガル新卒でメガベンチャーに入社後、ITベンチャー、事業会社のシステム部門を経て、Big4コンサルファームでITコンサルタントとしてチームリーダーを務める。その後フリーランスとして独立し、現在はAI活用コンサルティング・ITコンサルティングを中心に活動。日英バイリンガル。




